kedzkiestの日記

普段の発見や開発の進捗について書いていきます。

UnityのAnime Toolboxを使ってみる

はじめに

Unity Anime Toolbox は、Unityでアニメや映像を制作するための数々の機能を提供する包括的なパッケージです。(原文ママ

Unity 2020.3.41f1 以降のバージョンに対応しており、主にWindowsプラットフォームで動作するようです。今回紹介するプロジェクト群はすべてWindows上のUnity 2021.3.12f1で制作し、テンプレートは0.16.1-expのHDRP版を使用しました。

このパッケージの詳細な情報や使い方は、Anime ToolboxのGitHubリポジトリのREADMEを参考にしてください。
github.com

また、noteのマガジンで「今日からはじめるAnime Toolbox」という公式記事が公開されています。GitHubリポジトリよりも詳しい概要や実践的な使い方がまとめられていますので、ぜひご一読下さい。
note.com

サンプルプロジェクト1

「今日からはじめるAnime Toolbox」の第3回の内容を元に、3Dモデルと2D素材の合成を行いました。

完成したもの

立ち絵素材としてわたおきば様より「女性01(学生)」を、背景素材としてきまぐれアフター様より「街 通学路(昼)」をお借りしました。

Anime ToolboxではVisual Compositorというコンポーネントを使用し、最終的に出力されるシーンを様々な種類のノードの組み合わせで調節できます。

このサンプルプロジェクトでのVisual Compositorの外観

サンプルプロジェクト2

「今日からはじめるAnime Toolbox」の第4回の内容を元に、よりアニメらしいシーンを制作しました。
www.youtube.com
3DモデルとしてUnityアセットストアで公開されている「Banana Man」をBanana Yellow Games様よりお借りしました。

キャラクターを動かすだけでも、いくつか手法が考えられます。例えば以下はルートアニメーションのついていないキャラクターアニメーションを仮定していますが
①その場でキャラクターをアニメーションさせて背景をスクロールさせる
②背景は固定し、キャラクターを時間ベースでスライド移動+アニメーションさせる
③Timelineアニメーション記録でキャラクターのルートを動かす

上のような手法でキャラクターの移動は実現できそうです。動画では②の手法を採用しました。

おわりに

今回はAnime Toolboxを使い、シンプルな画像と映像を制作しました。

使ってみた感想としては、Unityの多くの機能がAnime Toolboxによってラップされていることで、各機能の詳細を知らずともGUIベースで簡単に色々試せる印象です。

とはいえ、”映える”画を作るためにはやはりそれなりの技術と知識が必要になるため、誰でも簡単に地上波で放送されているようなアニメを制作できるわけではありません。

しかし、今後さらにAnime Toolboxの機能が改善され、チュートリアル等も充実していくことが想定されるため、映像制作としてのUnityの立場がさらに強くなるかもしれません。